桜花賞レース展望
開設75周年記念「桜花賞・海老澤清杯」が、4月4日から4日間シリーズで豪華メンバーにより開催される。1月に次いで今年2度目となる川崎記念に、昨年のMVPの古性優作、グランプリを制して賞金王にも輝いた松浦悠士をはじめ、輪界を代表するS級S班6人が参戦とスターぞろいの顔ぶれだ。4月の桜花賞を制すのは果たして誰か、初日から目が離せない。
相手は手ごわいが、川崎では郡司浩平が主役は譲れない。1月の川崎記念を制して、桜花賞を4連覇とホームバンクでは絶対の自信を持っている。2月の全日本選抜では久しぶりのタイトル奪取で、すでにS班への返り咲きに当確ランプを灯している。その全日本選抜でタッグを組んだ北井佑季がいるのも心強く、内藤秀久、小原太樹らの追い込み陣や、岩本俊介と息を合わせて今シリーズも優勝へまっしぐら。川崎記念5連覇に邁進しよう。全日本選抜では無傷の3連勝でGI初優出を果たした北井は、インパクト大だった。二次予選ではまくりで郡司を振り切ってのワンツーと、ここでも押し切りでの逆転Vがあっていい。
昨年の3度のGI優勝をはじめ、古性は常にハイレベルなパフォーマンスを披露している。今年初場所の和歌山記念を制して好スタートを切ったあとも、全日本選抜で優出。展開に泣かされた決勝でも見せ場を作った。ここは同地区に寺崎浩平がいるだけに、連係となれば前を委ねることになりそうだ。スピード卓越した寺崎に乗って、古性が抜け出すシーンも十分にある。
中四国勢は松浦を中心に、ラインでの結束を図る。一昨年の当所記念では同着で郡司と優勝を分け合った。グランプリでも見せた俊敏な立ち回りと抜群のセンスは魅力たっぷり。取鳥雄吾、松本貴治らを生かす術も心得ていて、ライン重視の勝ち上がりから、優勝を模索していこう。
新山響平、佐藤慎太郎とS班2人を擁する北日本勢は軽視できない。初S班の昨年に大きく成長した新山の先行力は、目を見張るものがある。ベテラン佐藤との好連係から、別線にプレッシャーをかける。
眞杉匠は昨年、オールスター、競輪祭で2冠を奪取。1月の怪我の影響もかなり回復してきているので侮れない。
単騎が決してハンディにはならない山口拳矢や、これからの九州を背負っていく嘉永泰斗も展開ひとつで浮上しよう。